股関節は柔らかい方が良い?
2023/09/01
先日、生徒さんからこのようなご質問が届きました☆
実はこういったご質問はたまにあって、せっかくなのでブログで皆様にお話しできたらと思います
結論から言うと、この生徒さんの股関節がどんな動きの時に硬いと感じるのかによってアプローチ方が変わることと、陰ヨガでいつもお伝えしている関節の動きは柔軟性もですが安定性も大事で、柔軟性ばかり追求するヨガやエクササイズは個人的にはおすすめしないということです。
ということで少し股関節についてお話ししてみたいと思います。
まずは股関節について。はじめに股関節が体のどこのことを指すのか確認してみましょう。
(画像はNHK健康チャンネルHPから参照しています。)
体の中心線から大たい骨のちょうど真ん中のあたりにある関節で、体重を支えたり、歩行や立つ、しゃがむといった様々な役割を担っています。
そして人間の上半身と下半身をつないでいる体の中で最も重要な関節とも言えます。
股関節は上記の画像のように6つの動きがあります。そしてそれぞれの動きは人間の構造上、正常な可動域というのがあります。(ここではそれぞれの可動域についての説明は割愛します。)
この可動域は世間一般的に勘違いされやすく、ヨガをしている人でさえも陥りがちな問題があります。
例えば、開脚を例に出すと一昔前に180度開脚ができる!と謳った本やyou tubeが流行りましたが、正常な開脚は左右が90度前後ひらけば問題ないと言われております。
もしこのブログを見てくださっている方が、バレエやダンスなどの身体を使って綺麗に美しくみせるスポーツをされているのであれば少し話は変わってきますが実生活において90度開ければなんら問題はありません。
体は柔らかければ柔らかい方が良いという概念はナンセンスで、実際に過度にストレッチをし続け、骨や筋肉に負担がかかるだけでなく靭帯がゆるみ関節で支えきれなくって、最終的には歩行や日常生活に支障がでる場合もございます。
たまにびっくりするほど股関節を押しつぶして、腰椎がつぶれて体の中心を見失ったポーズを見かけます。
今は良いかもしれませんが年をとるとあちこちに痛みがでて大変なことになり、とても危険です。
(私も進化した陰ヨガを知る前は上記のようなヨガをしていましたが^^; 全然体は柔らかくならないし、今思えばヨガをしているのに毎日とても疲れやすかったです)
陰ヨガは柔軟性ばかりではなく、きちんと安定性も求められるため他のヨガやエクササイズとは体の使い方が少し異なります。
うまく練習できれば怪我をしない、そして必要以上に筋肉を使ったり過度なストレッチではなくに体に負担なく行いますのでアンチエイジング効果も期待でき、ヨガのエネルギーの流れ的にも最も良い練習方法だといえます。
私は人間の体を車によく例えますが、車も乱暴な乗り方をしたり、逆に乗らなさすぎたりすると故障しますよね。
適度な筋力とストレッチでいつまでも若々しく健康な体を維持していきましょう。